宝塚テラス 

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伶美うららさんと城咲あいさんの共通点を考えてみた

  

 伶美うららさんの退団発表があり、その後すぐに星風まどかさんの次期トップ就任の発表があって、一波乱あった宙組さん。

 「固定的なトップ娘役を置かない」という状況で思い出すのは、やっぱり彩乃かなみさんが退団した後の月組ですよね。今回、トップ娘役がいないのは1作だけど。

 トップ娘役に最も近い場所にいながら、トップ娘役にならなかった伶美うららさんと城咲あいさんに共通点はあるのか、あるとしたらどういう点なのかについて考えてみました。

 

トップ娘役に最も近いポジション

 ふたりに共通しているのは、

   ①次期トップ娘役の最有力候補かと噂されていながら、

   ②劇団がトップ娘役の退団後、当面の間固定的なトップ娘役は設けないと発表し、

   ③それからあまり間をおかずに、男役トップスターと同時退団を発表

 まずは、この流れがすごく似ています。

 

ヒロインを演じた回数

 伶美さんは、

   新人公演のヒロインが4回

   バウホールのヒロインが2回

   シアタードラマシティのヒロインが1回

   トップスターの相手役1回(全国ツアー公演「バレンシアの熱い花」)

   大劇場公演でダブルヒロイン1回(「神々の土地」)

   計9回

 

 城咲さんは、

   新人公演のヒロインが4回

   バウホールのヒロインが4回

   専科・轟悠さんの相手役1回(日生劇場「オクラホマ」)

   トップスターの相手役1回(日生劇場「グレート・ギャッツビー」)

   計10回

 

 この2人が他の娘役さんと圧倒的に違うのは、トップ娘役ではないけれど、そのときの現トップスターの相手役として、がっつりヒロインを演じた経験があるっていうことですよね。

 トップ娘役ではないけれど、トップスターの相手役。何て微妙な立場なんでしょう。。。

 これって裏を返せば、この公演で相手役はやらせるけど、トップ娘役にはしないっていう劇団の明確な意思表示だと思うんですが、ある意味相当キツイというか、結構な仕打ちだという気がします。。。

 劇団には伶美さんや城咲さんを固定的なトップにしない、明確な理由があったのかもしれませんが、それが何かは、劇団の内部の方にしか知り得ないことですね。。。

 もちろん、伶美さんや城咲さんの実力うんぬんだけの問題じゃなくて、いろいろな事情が絡み合って決まったことなんでしょう。

 それにしても、劇団もキツいことするなぁ。。。

 ご本人たちにしてみれば、トップさんの相手役をやっているのに、トップ娘役は空席のままで、自分にはトップ娘役をさせないっていう。

 まあ、ヒロインを1回も演じることなく退団する娘役さんも大勢いるので、こんなに何度もヒロインを演じられたのは、ある意味恵まれているともいえると思いますが、それでもやっぱり酷だと思わずにはいられないなー、この状況。

 何なんでしょうね。伶美さんの場合は、ネックになるのは歌だったのかなと想像したりしますが、城咲さんに関しては、歌もそこそこ歌っていたように思いますしね(もっと下手な人もトップになってる)。

 相性とかタイミングとか、もろもろの事情なんですかね、やっぱり。。。

 

他に思いつく共通点

 その他に思いつく共通点は、こんな感じですかね。

①トップ娘役を担えるような若手娘役さんの台頭

 伶美さんの場合は、やっぱり星風さんの勢いがすごかった、というのがありますよね。

 城咲さんの場合は、羽桜しずくさんが星組からやってきて、ここで大きく風向きが変わったと思います。羽桜さんは組替えで月組にやってくると、次期トップスターの霧矢さんの相手役として博多座でヒロインを演じたり、彩乃かなみさん退団後の「夢の浮橋」では、本公演のヒロイン(瀬奈じゅんさんの相手役)を務めたりして、劇団は完全に次期トップ娘役に羽桜さんを推しているような気配がありました。

 結局、羽桜さんは、瀬奈さんや城咲さんと一緒に退団してしまいましたけど、あのまま残っていたら、霧矢さんの相手役になっていたんじゃないのかな。そのための組替えっていう感じでしたもんね。

 これは、「もし」の話で、実際にはそうならなかったけど、羽桜さんの退団がなければ、蒼乃夕妃さんはおそらく、霧矢さんの相手役になっていなかったでしょう。蒼乃さんが月組に組替えすることなく星組に残っていたら、また別の組替えでもないかぎり、夢咲ねねさんの長期政権下でトップ娘役にならないまま上級生になって、綺咲さんに追い上げられる、みたいなことになっていたかもしれません。まあ、蒼乃さんは、専科の轟さんの相手役としてヒロインをやったりしていたので、どこかでトップ娘役にはなったかもしれませんが。。。

 

②本公演で、トップ娘役にするつもりならやらせないような役を演じている

 印象的なのは、両方とも「エリザベート」の本公演で、伶美さんはマダム・ヴォルフ、城咲さんはゾフィーを演じていることですね。

 この配役は、結構びっくりしました。特に、城咲さんのゾフィーは。

 新人公演だと、真彩さんがマダム・ヴォルフを演じたり、仙名さんがゾフィーを演じたりしていますが、本公演でっていうのは、なかなかないですよね。

 しかも、城咲さんがゾフィーのときは、なぜか宙組から凪七瑠海さんがやってきて、エリザベートを演じるというぶっ飛び人事が起きて、よくわからないことになっていました。

 あの摩訶不思議な決定で、誰か得した人いたのかな?? 結果的に、誰の得にもならなかったような気がするけどなー。正直、意味が分からなかった。

 ついでに、劇団はこの前も凪七さんに「オイディプス王」でヒロインさせていましたけど、どうしたいの???という感じですね。

 

③持ち味が大人っぽい

 2人とも、学年が上級生になっていたというのもありますが、元々の持ち味が大人っぽいような感じがしますね。ここも共通点かな。

 この間から思うんですが、トップ娘役になるには、ちょっと可愛らしいところがあったほうがいいんですかね。。。

 「若くて可愛いほうがいいんだよ~」なんて、どっかのオヤジのセリフみたいですよね。

 

2人の相違点

 次は、相違点にいきたいと思います。

 伶美さんの場合は、歴代のトップ娘役も務めたことがある、池田泉州銀行のイメージガールをやっていた、というのがありますよね。

 あと、伶美さんは、前任のトップ娘役が同期だったっていうのもあります。

 イメージガールをやっていたことからも、伶美さんは娘役の中で、光る存在だったんだなーと感じます。やっぱり無視できない美しさがありましたよね。

 同期が他組からやってきて、ずっとトップ娘役を務めたっていうのは、どんな気持ちなのか、私にはわからないな。。。想像してみると、私だったら仮に仲が良かったとしても、結構悔しいかなという気がするけど、どうだったんだろう。。。

 実咲さんは、特に朝夏まなとさんの相手役になってから、文句のつけようがない活躍をしているので何ともいえないですが、伶美さんだって、朝夏さんの相手役として、「翼ある人々」のときなんか、すごくステキでしたしね。

 

固定的なトップ娘役を置かない公演

 劇団は、固定的なトップ娘役を設けず柔軟な配役を行うことで、「様々な娘役がそれぞれの個性を発揮し、バリエーション豊かで魅力的な公演をお客様にお届け」できるんだと言っています。一応。

 お客様のためにもこれはいいことなんです、バリエーションが豊かになるんですよ!って言ってるけど、劇団が推している娘役を、劇団が思うタイミングでトップ娘役にするための方便にしか聞こえない。

 だって、そんなにバリエーションが豊かになるなら、他の組はやらなくていいの?、トップコンビのバリエーション1つしかないけど?って思うけど、早霧さんと咲妃さんのコンビを見てもわかるように、それはそれで全然問題ないし、固定的な相手役がいたほうが、ファンとしては安心して見ていられるような気がします。

 トップコンビっていうのは、良くも悪くも、宝塚の醍醐味で、そこをファンが楽しみにしている部分ってあるじゃないですか。

 劇団がいうような「バリエーションが増えて豊かになる」っていうケースは、例えば同じ組に実咲さんと咲妃さんと愛希さんがいて、みんなそれぞれ良さがあって優劣がつけられないので、この公演ではこの人が相手役っていうふうにします、っていうのなら分かりますよ。

 でも、今は誰にも決められないとか、次期トップコンビを同時に就任させたいから、しばらくの間男役の番手ぼかしみたいに、ヒロインできそうな生徒でしばらくつないでおくか、みたいなのは、全然面白くないですよ。

 劇団はそんなのわかっていて、たぶん確信犯的にやってるんだと思いますけどね。批判覚悟で、もっと優先すべき事情があると判断したんでしょう。

 伶美さんも城咲さんも、最後の最後で劇団に、都合のいいように扱われてしまったような気がします。だけど、やっぱり2人は特別な娘役さんでしたし、いい舞台を見せてくれた、貴重な存在だったんだと思いますね。

 伶美さん、「神々の土地」ではこれまでの経験を生かして、圧倒的な美しさや大人の演技を見せてほしいと思います!!


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