宝塚テラス 

ゆるーく宝塚ファンを続けています 

花組『ポーの一族』

  

 花組さんが、『ポーの一族』をやりますね。

 私は少女マンガにあまりハマることなく大人になってしまったので、今さらながら原作のマンガを読んでいます。

 

 

小池先生のヴァンパイア好き?

 演出は小池先生ですね。

 小池先生といえば、これまでも『蒼いくちづけ』(初演1987年・再演2008年)や『薔薇の封印-バンパイア・レクイエム-』(2003年)でヴァンパイアを題材にしてますよね。

 ヴァンパイアが好きなんですかね。

 

『薔薇の封印-バンパイア・レクイエム-』のこと

 小池先生のヴァンパイア作品のうち、『蒼いくちづけ』はバウホール公演でしたが、『薔薇の封印』は、月組トップスターの紫吹淳さんの退団公演でしたし、小池先生のオリジナル作品で、かつ1本立ての大作でした。

 ヴァンパイアが永遠の時間を生き、気の遠くなるような時間軸の中で、誰かを愛しても自分だけが若いままで、一緒に年齢を重ねることもできず、だからといって自分と同じ宿命を背負わせることもためらわれるという、そういう苦悩や葛藤、孤独感などが、『薔薇の封印』のときも、しっかり描かれていました。

 小池先生は、海外ミュージカルの潤色のときはいつも大成功ですけど、オリジナル作品のときは「あれ?」って思うような作品もこれまであったように思うんですが(←ごめんなさい)、その中でも『薔薇の封印』はとても印象に残る作品だったと思います。

 紫吹淳さんが素晴らしいダンサーだったので(今のバラエティー番組に出ている姿からは想像しにくいですよね、もったいない。。)、いろんなダンスシーンが盛り込まれていました。

 特に「時の河」のシーンは、コンテンポラリーダンスの第一人者だという島崎徹さんの振付で、これまでの宝塚では見たことないような動きのダンスで、衝撃的だったのを覚えています。

 前衛的っていうんでしょうか。あれを本役で踊った紫吹さんと、新人公演で踊った北翔さんは、大変だったと思います。

 というわけで、小池先生は、既に記憶に残るヴァンパイア作品を作っていらっしゃるので、またヴァンパイアやるんだ、主題、ちょっと被らないのかなー?? と、少し思いました。

 

『ポーの一族』のこと

 ただ、小池先生の『ポーの一族』という作品自体に対する思い入れが、すごい特別なのかもしれないですね。

 有名な作品で、印象に残る少女マンガとして挙げる方も多いですもんね。

 私は今回初めて読んだので、『ポーの一族』初心者なんです。

 なので、最初、お話の並びが時系列じゃないということがわかっていなくて、1巻目でいきなりメインの登場人物であるバンパネラの少女・メリーベルが襲われて、あっけなく消滅してしまい、「何てこった!」と驚きました。

 小池先生は、どんなふうに舞台化するつもりなんでしょうね。

 『銀河英雄伝説』も、あのジャンルの小説の中ではすごい大作だったと思うんですけど、今回の『ポーの一族』も大作ですし、小池先生は原作が大作!っていうのがお好きなのかもしれないですね。

 明日海りおさんは美しいので、今回のバンパネラの役も似合いそうです!

 楽しみにしたいと思います。