宝塚テラス 

細く長く宝塚ファンを続けています 

花總まりさんのこと 宙組『ザ・レビュー'99』&『激情-ホセとカルメン』①

  

 岡田敬二先生つながりで、私が大好きだったショーのことを書きたいと思います。

 『ザ・レビュー'99』は、岡田先生の演出で、1999年に『激情-ホセとカルメン』と併せて宙組で上演されたショーです。今考えても、このお芝居とショーの組み合わせはすごかった。もう18年ぐらい前なんですね。そりゃあ私も年を取るわけです(笑)。

 宝塚のお芝居とショーの組み合わせって、どっちかはいいけど、どっちかは「・・・」っていうことがよくあると思うんですけど、このときはすごかった。

 

 『激情-ホセとカルメン』のこと

 お芝居の『激情-ホセとカルメン』は、最近また再演されていますけど、やっぱり初演のメンバーは偉大だったなと思います。

 花總まりさんのカルメンが素晴らしかったんですよね。それが、初演がすごかったと思わせる大きな一因だと思います。宝塚の娘役が演じる、お手本みたいなカルメンでした。自由奔放で美しいんだけど、自分の意志をはっきりと持った一人の女性としての、凜とした気品がありました。

 「気品」は、花總さんを象徴するキーワードだったと思います。

 カルメンって、ちょっと間違えるとちょっと「夜の商売バリバリやってます」的な感じが前面に出てしまう、難しい役だと思うんですけど、花總さんが素晴らしかったので、姿月さんがカルメンにのめり込んでいく過程に、見ているほうもすんなり入っていくことができました。

 

麗しの花總まりさん

 私個人としては、花總まりさんの長い就任期間の間で、一番美しくて輝いていたのは、姿月さんと組んでいたときだったような気がします。

 和央さんとも名コンビでしたけど、このときはもう、トップ娘役としてのベテランの風格というか、よくいわれる「女帝」感がすごかった。。。うまくいえないんだけど、花總さんて、ベテランになっても、初々しい少女のような雰囲気も出せる娘役さんだったと思うんですよ。何ていったらいいのか、「初々しいのも素晴らしく似合う女帝」みたいな?? ちょっと意味不明か(笑)。

 とにかく、和央さんと組んでいたときは、もうそういう境地に達してしまっていて、私としては、もうちょっと若かったころの花總さんも好きだった、ということです。

 あと、和央さんの時代の花總さんは、「私、和央さんを尊敬してます」ビームみたいなのが、過度に出すぎていたと、正直なところ思います。

 娘役さんが男役さんにラブラブなビームを出すことを否定はしませんが、花總さんはその時点で、既に若いトップ娘役さんとは一線を画した存在だったと思うので、自ら和央さんに寄り添う自分をそこまで強調しなくても、完成された歴代最高レベルの娘役として、もう少し堂々と、一人で立つみたいな部分があっても良かったんじゃないのかな、という気がします。

 なので余計に、退団後、女優として目覚めてからの活動が、とっても眩しいですね。「そうこなくちゃ!」と、私は思いました。

 一路さんや姿月さんと組んでいたときの花總さんは、その関係性がもうちょっと自然な形で、ステキだったと思います。

 

ホセ のこと

 ホセに関しては、姿月さんの、カルメンに惚れてる演技が素晴らしくて、歌も(というか、もう声そのものが)めちゃくちゃ良かったので、最高だったんですけど、再演した柚希さん、珠城さんのホセも、それぞれ素晴らしかったと思います。

 やっぱり、ホセが似合いそうな雰囲気の男役さんにしか、劇団はホセをやらせていないんじゃないかという気がしました。

 

トップコンビ以外もすごい!

 初演のすごさは、主演の二人以外もハマリ役だったってところでしょう。初演あるあるですよね。

 『エリザベート』だって、一路さんの初演のときは、やっぱり主演以外の配役もすごかったですもんね。轟さんのルキーニなんか、生まれたときからルキーニでした、みたいな雰囲気でした。たしか、ウィーンのスタッフの方に、「男が一人混じってる」みたいなことを言われていたのが轟さんだったように思います。

 というわけで、初演の『激情-ホセとカルメン』では、メリメとガルシアを演じた和央ようかさん、エスカミリオ役の湖月わたるさん、ミカエラ役の陵あきのさんが、素晴らしかったです。

 和央さんのガルシアは本当におっかなくって、「人を殺ったことあります」的な雰囲気が、すごい出ていたし(←褒めてます)、長い手足で、身のこなしにもすごい迫力がありました。

 『激情-ホセとカルメン』を、宝塚の名作に押し上げたのは、やっぱり初演メンバーだったんだろうと思いますねー。

 

 ちょっと長くなってしまったので、元々書こうと思っていた『ザ・レビュー'99』については、次回にしようと思います。


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