沙央くらまさんの退団のニュースを聞いて、とっても驚きました。古巣の雪組で退団されるんですね。
まず思ったのは、沙央さんの演技をもっと見たかったから、すごく残念だなってことです。
貴重な男役さんが、また一人いなくなっちゃうっていう、寂しさもありますね。
沙央さんの思い出
思えば、沙央さんが研1で入団してきたとき、たしか成績が2番で、すごくキレイな男役さんだなと思って、注目した覚えがあります。
そのころ、瀬奈さんに似た子が入ってきたみたいな話も聞いた記憶があるし、とても期待されてたような覚えもありますねー。
「ベルばら」の新人公演でオスカルを演じたりしていて、そのままトップスター路線に乗るかなと思った時期もありましたけど、いつの間にやら、実力のある男役スター路線のほうにいっていた、という。
一時期、ちょっと歯がゆい感じもありましたけど、ご本人がどう思われていたかわかりませんが、私は専科に行ったあたりからの沙央さんの活躍は、本当に素晴らしかったと思います。
小池先生の作品では、雪組時代に演じた「ロミオとジュリエット」の乳母とか、専科になってからの「1789」のジョルジュ、今回の「AllforOne」のモンパンシエ公爵夫人とか、印象に残る活躍がたくさんありますよね。
演技がすばらしかった
私はやっぱり、沙央さんの演技が好きでした。
「1789」のジョルジュなんか、特にそう思ったんですが、「いい味出してる」っていう表現がぴったりで、すごく好きだったなー。
宝塚って、演技の上手・下手よりも、歌の上手・下手のほうが目立っちゃうようなところがある気がしますけど、それでもやっぱり、本当に演技の上手い人が出演している作品っていうのは、舞台が締まって見えるというか、その作品の魅力がグっと増すと思います。
私がそういうのを感じたジェンヌさんは、沙央さんのほかは、英真なおきさんとかかな。さっきも書いたけど、ほんと、「いい味出してる」んですよね。
いい演技を見たときの爽快感を感じさせてくれるから、すごいなーと思います。
娘役さんだったら、もう退団されちゃったけど、野々すみ花さんかな。演技が良かったし、声も好きでした。
専科のこと
好きなスターさんが専科に行くって聞くと、かなり衝撃的ですよね。
私は北翔さんのときに、びっくりして卒倒しそうになりました。
でも、専科って、昔と今では、位置づけがだんだんと変わってきているような気がします。
私が子どものころは、専科っておじさんとおばさんの役を専門にする人たちみたいなイメージでしたけど(すみません)、でもいつの間にやら、年配の役を演じる実力派プラス、トップさんの同志だったり、兄貴・姉貴的な役を演じられる名プレイヤーの集団みたいに、時代とともに変わってきたような気がします。「助っ人いりま専科」的な?、舞台を引き締めてくれる貴重な人材のいるところっていう。
今の専科の中で、沙央さんの活躍は本当に頼もしかったから、退団は残念でならないですね。沙央さんの演技が見られなくなっちゃうのは、本当にもったいない話だなと思います。だから、気が早い話だし、退団後どうされるのかわからないけど、あの演技力を封印してしまわないで、ずっと活躍してほしいなーと願ってしまいます。
とりあえず、今思ったのは、そんなところかなー。
それではまた。