月組『エリザベート』の感想続きです。
今回のエリザベートで、個人的に特に印象に残った生徒さんは、愛希れいかさん、美弥るりかさん、憧花ゆりのさんの3人でした。
愛希れいかさんについては前回熱く語ってしまったので、今回は美弥さまフランツのことを中心に書きたいと思います!
オッサンじゃなかった
フランツって、これまで2番手さんや専科の方が演じてきた重要な役どころですけど、わたしはどうも、フランツ=オッサン(←ほんとーにすみません)という印象が、どうにもぬぐいきれなかったんですよね(笑)。
でも、今回は、最初から違いましたよ!
麗しいっ。
そして、美弥さまは普段から甘いマスクに低めのお声というイメージがありましたけど、今回若いフランツを演じているときは、結構声が高めでした。
これがまた、も~どうしましょう!っていうレベルで、声やらルックスやらの相乗効果で、ステキすぎる貴公子の雰囲気がムンムン出ていて、衝撃でした。
途中で休演とかもあって心配しましたけど、麗しい美弥さまが見られてよかったです。
その高めの声ですけど、透きとおる美男子声、とでも言ったらいいんでしょうか。
日本語変ですけど、なんか観た方ならわかっていただけそうな気がする(笑)。
とにかく魅力的なフランツで、シシィに銀橋でネックレスをあげるところとか、わたしはもう美弥さまの表情と仕草に釘付けでした。
今までフランツをここまでカッコいいと思ったことなかったので、今回の『エリザベート』、観れて良かったです。
あの貴公子っぷりからすると、『アンナ・カレーニナ』のヴィロンスキーは、美弥さまのお色気が炸裂して大変なことになるんじゃないでしょうか。
わたしはバウホールまでは行けないんですけど、行けるというラッキーな方は、鼻血(が出そうになる気持ち)を覚悟して行ったほうがいいんじゃなかろうか、と思いました(笑)。
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憧花さんゾフィーは歩き方もすごかった!
憧花さんについては前回もちょこっと触れましたけど、わたしは憧花さんのゾフィー、とっても良かったと思いました。
これまでの歴代ゾフィーの中でもかなり好きです。
演技が細かいところまで工夫している感じがして、見ていて面白かったです。
新婚のシシィの歯を見て、「黄ばんでいるわね」と言うときなんか、ものすごい表情してましたよ(笑)。
もう見るに堪えないわっ!、みたいな。
あとは、歩き方!
あの憧花さんゾフィーの歩き方は、何て言ったらいいんだろう。
ドヤ顔歩き、とでも言ったらいいんですかね(笑)。
歩幅なのか、肩の動かし方なのか、どうするとああいう迫力が出るのかわかんないですけど、とにかく前方からああいう歩き方の人が来たら、ちょっとよけとこうかなー、なんかコワいしエラそうだし、と思うような、見事な歩きっぷりでした!
年取ってからのゾフィーも、目の下のタルミみたいなのをメイクで大胆に表現していて、スゴみが増してるなーと思いました。
憧花さんって、組長さんだけど女役としてもいい役をもらっている時が多かったですよね。
今回のゾフィーの完成度を見ていると、やっぱり組長という立場だけじゃなく、ベテランの女役さんとしてだけで見ても、面白い女役さんだったんだなー、とつくづく感じました。
今回退団された2人は、月組にとって、やっぱり相当大きな存在だったんじゃないですかねー。
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感想いろいろ
最後は『エリザベート』を見て思ったいろいろな感想を書きます。
珠城さんのトートも、良かったですよ。
若いトート閣下というか、死神歴何千年っていう感じではなかった気がしますけど、死でありながらエリザベートに恋をする心の葛藤みたいなのが伝わってきました。
内に秘めた熱さみたいなものにセクシーさが加わって、珠城さんなりのトートになっていたと思います。
エルマーの蓮つかささんもよかったです。
スタイルが良くて、端正な魅力があるんだなーと思いました。
あと、マデレーネの天紫珠李ちゃん。
身長166センチ(公式サイトで)ってありますけど、数字以上に大きく見えた気が、、、
トゥシューズ を履いていたせいもあると思うんですけど、「マデレーネ、で、デカいなー、、、」と見てて思いました。
愛希さんも大きかったし、相手の男役さんが背が高ければそれでいいのかもしれませんけどね。思った以上に大きくてビックリしました。
天紫珠李ちゃんはタカラヅカスペシャルにも出るし、今注目の娘役さんだと思うので、これからどんな活躍をするのか楽しみです。
背が高いといえば輝月ゆうまさんのマックスも良かったです!
『雨に唄えば』のリナ・ラモント がすごく印象的で、あの時「上手なんだな~」と思ったんですが、今回はリナみたいな派手さはない役ですけど、いいパパっぷりだったと思いました。
というわけで。新生月組にも期待したいと思います!
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