宝塚テラス 

ゆるーく宝塚ファンを続けています 

星組『スカーレットピンパーネル』東京公演 ~PERT2~

  

 もう千秋楽を迎えましたが、感想の続きを書きたいと思います。

 長くなってしまいそうなので、特に印象に残った方について書きます。

 

七海ひろきさん 

  ロベスピエール、前半はもっと出てきてもいいんじゃないのー、と思っていたのですが、後半になって歌があったりして、出番が増えたので少しほっとしました。

 でも、主な配役として発表されたころは、もっとロベスピエールの出番が増えているのかと想像したんですけどね。ベースは従来の出番のままでしたよね。。。

 七海さんが演じたロベスピエールは、美形でした。

 メイクは、敢えて顔色が悪い系にしていたんでしょうか。ショーヴランの浅黒い感じの肌と対照的で、恐怖政治に君臨していた政治家っぽい雰囲気が出ていました。

 今回の役は、陰と陽だったら陰というか、暗~い感じの役でしたけど、私は七海さんは、華やかなのが抜群に似合うと思うんですよね。

 だいぶ前になりますけど、宙組全国ツアー公演『ベルサイユのばら』のフィナーレで、「愛の柩」の場面で娘役さんと踊るところなんか、すごくステキだったと思います。

 真っ赤な衣装がめちゃくちゃ似合っていたし、七海さんは、ああいう宝塚の正統派の貴公子っぽい格好が、ものすごくハマると思うんですよね。

 そういうのが見たいんだけどなあ。。。と、思いました。

 

天寿光希さん 

 天寿さんが演じるアンドリュー・フォークスは、貴族の気品があってステキでした。

 天寿さんは何を演じても品があっていいなぁと思います。『眠らない男 ナポレオン—愛と栄光の涯(はて)に—』のときも、ナポレオンII世を凜とした雰囲気で演じていて印象的でした。

 パーシーの仲間たちにとって、「俺たちの頭脳はパーシー」なんだと思うんですけど、私が見るかぎり、パーシーの仲間たちのなかで、一番参謀っぽくて、しっかり計画を立てていそうなキャラクターは、天寿さんの演じてるアンドリューでしょ、という感じがしました(笑)。

 しっかり者っぽいし、パーシーが無茶をやった後のいろんな処理とかも、執事のジェサップと一緒にテキパキやってくれそうです。仕事がデキる、頼れる右腕っていう感じがしました。

 ジェサップの輝咲玲央さんも、すごくよかったです!

 

有沙瞳ちゃん 

 有沙瞳ちゃんの演じるマリーは、セリフの声とか、言い回しが初演の夢咲さんに似ていてびっくりしました。夢咲さんのマリーも、ああいう感じでしたよね。

 お芝居もよかったし、仕草や立ち居振る舞いも美しくて、娘役さんの中でも光っていたと思います。瀬央さんが演じたアルマンともお似合いでした。

 組替えして、どうなっちゃうんだろうと思っていましたけど、与えられたチャンスに見事に応えていたと思います。新人公演でも活躍していたし、歌が上手なのもいいですよね。これからの活躍が楽しみです!

 次は礼さんと一緒に『阿弖流為 –ATERUI–』に出るんですよね。あのポスターの有沙さんは、かなり凜々しいというか、「どこか睨んでるわけじゃないよね?!」みたいな感じですけど、あれは演出の先生の指示だったんですかね。

 まあ、礼さんも矢を構えているので、きっと向こう側に敵がいるんでしょう。矢と目力で、敵に立ち向かってるところですね、たぶん。

 私は笑ったときの有沙さんが好きです。ちょっと彩乃かなみさんに似ているような雰囲気もあるし(オデコとか、顔の輪郭かな?)。

 頑張ってほしいです。

 

星蘭ひとみさん 

 星蘭さんが主な配役でルイ・シャルルに抜てきされたときは、結構驚きましたけど、実際の演技を見たらとても役柄と合っていて上手だったので、この配役は正解だったんじゃないかな、と思いました。

 靴屋のシモンからひどい扱いを受けて怯えている姿とか、過酷な状況に震えるようにして過ごしている姿が、ちょっとした仕草からすごく伝わってきました。

 個人的には、歴代のルイ・シャルルの中で一番良かったです。紅さん演じるパーシーは、私が観劇したときは、王太子と出会う場面で「おいたわしい」と言いながら、本当に泣いているみたいでした。私もパーシーの気持ちにすごく共感できたので、やっぱり演技が上手だったんじゃないかなーと思いました。

 

 ほかにも、壱城さんと音波さんのカップルも良かったし、パーシーの仲間たちも、男役さんがズラリと並んで華やかでした。

 スカーレットピンパーネルは、紅さんにとって特別な作品だったと思いますし、お披露目で大作で、お祭りみたいでしたけど、次の作品で、紅さんのトップとしての力量とか、方向性とかが、もう少し冷静に見えてくるのかな、という気がします。

 『ベルリン、わが愛』の画像では、まただいぶ大人っぽい感じの作品に見えますよね。

 音咲いつきさん、娘役に転向とありましたが、男役さんから娘役さんになって活躍の場が広がった方は多いので、どうなるのか楽しみですね。

 次も期待したいと思います!