宝塚テラス 

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ステージ・ドア#8 雪組『幕末太陽傳』『Dramatic “S”!』

  

 雪組さん、東京公演が始まりましたね。

 今日、日比谷のキャトルレーヴに寄ったら、早霧さんの大劇場でのサヨナラショーの写真など、早霧さんグッズがいっぱいで、それを眺めながら、「ああ、ほんとにサヨナラ公演なんだよなぁ」としみじみしてしまいました。

 スカイステージで録画していた「ステージドア」を見たので、印象に残ったことを書きたいと思います。

 私はステージ・ドアやプロダクション・ノートなど、制作過程やスタッフの方にスポットが当たる番組が好きで、いつも録画して楽しみにしてます。

 

早霧せいなさん

 インタビューに応じる早霧さん。初めは退団公演だということを意識しないで、いつもどおりにと思っていたけれど、いろんなインタビューや取材で「退団」について聞かれる機会が多く、意識せざるをえなくなったこと、だったら堂々と意識しようと思ったことなどを語っていらっしゃいました。

 意識しないことに疲れてきてとか、すごく正直なんです。

 想像してみたら、そりゃあそうだよね、と、すごく納得してしまった。

 これだけ周りが退団について騒いでいて、意識しないほうが無理ですもんね。

 早霧さんの言葉は、ほんとに真っすぐなんですね。直球で、ストンと聞いている人の胸に飛び込んでくる感じです。こんなに自分の気持ちをストレートに、飾らずに話せるトップさんてすごいです。

 インタビューで話す早霧さんは、カッコつけていないんだけど、その潔さがカッコイイという。今さらだけど、すごくステキだなと思いました。

 咲妃みゆちゃんも、月組にいたころよりも、早霧さんと組んでからのほうが、スカイステージなどで見せる姿が自然になったというか、ナチュラルになったと思います。

 相手役さんの影響なのかな、と思いました。

 

小道具や大道具のスタッフさん

 小道具製作のスタッフさんが、日本物の小道具を作る心意気を語っています。

 小道具の煮物がおいしそう。

 日本物は決まり事が多くて大変だけど、早霧さんはとても真っすぐな方だから、自分もそれを支えたい、みたいなお話をされてます。

 大道具さんの映像もあって、職人魂みたいなのを感じました。

 舞台裏って、面白いですよね。舞台が好きなので、製作過程も気になる。お衣装部さんとか、今回の映像ではなかったけど私的にはミラクルなので、どうやって作っているのか見たいなー。

 

小柳奈穂子先生

 今回のインタビューでもうひとつ、とっても興味深かったのは、『幕末太陽傳』の演出をされている小柳先生のお話です。

 演出するに当たって、お客様はトップコンビの恋愛模様を期待するだろうとか、雪組はトップコンビの魅力があるから、原作にはあまり描かれていない二人の関係を主軸において、お客様をがっかりさせないようにする、というようなことをお話されていて、ファンの気持ちがよくわかってるなーと思いました。

 かつ、原作の面白さを損なわないっていう。

 すごく頭のいい方なんだろうなと、見ていて思いました。

 慶應義塾大学文学部卒か。。。小池先生も慶應なんですね。知らなかった。

 演出の際の生徒さんとの関わりについても、自分が今どういう役割を求められているのかということを考えて、細かくきっちりやっていくスタイルの生徒さんに対して、自分まで細かくいろいろ言って、二人で細かくなってしまうとよくないから、みたいなことをおっしゃっていて、それもすごく共感できました。

 私もついつい、細かい人と仕事をすると、一緒になって細かくなって、二人の相乗効果で息苦しいほど細かくなってしまうときがあるんですけど、小柳先生の大らかさがすごくいいなぁと思いました。

 私のイメージでは、演出家の先生というのは、作品の完成度を求めて、自分のやり方を押し通す方が多そうなイメージだったので、こんなに柔軟な先生もいらっしゃるんだなーと思ってびっくりしました。

 日活映画の『幕末太陽傳』についても、先生の年齢から考えたら、生まれるよりずっと前の作品のはずですけど、そういう古い映画とか文学作品とか、普段からいろいろなものに触れて、インスピレーションを得ているんでしょうね~。

 私も小柳先生に感化されて、見てみましたよ、日活の『幕末太陽傳』。

 

 

 これを宝塚で舞台化しようと思うって、すごすぎる。

 普通思わないでしょ、これ舞台化って。。。それで形にしちゃうんだから、これまたすごい。

 最近、演出がこの先生だから楽しみ、っていうのはあんまりなかったんですが、小柳先生には注目したいです!