ついに発表になりましたね、月組次期トップ娘役。
美園さくらちゃん、おめでとうございます!
わたしの印象としては、やっぱり、という気持ちが半分。
残りの半分は、そうきたか、という、最近の爆上げにまだ気持ち的についていけていなかった、驚きに似た気持ちが半分っていうところでしょうか。
美園さくらちゃん
さくらちゃんというと、『1789』の新人公演で演じたマリー・アントワネットが印象的ですが、このときはトップ娘役の愛希れいかさんの役ではあるものの、主人公ロナンの相手役ではないという、異色のヒロインでした。
さくらちゃんの演じたマリー・アントワネットは堂々とした貫禄と落ち着きがあって、新人とは思えないくらいだったと思います。
だけど、これを見たときは、正直さくらちゃんがトップ娘役路線に乗ったかどうかは、よくわからなかったなぁ。
さくらちゃんに対する印象として、上手なのはよく分かったんですが、ヒロインらしい、スィートな可愛らしさというよりは、ちょっとツンとしたような、大人っぽい持ち味があるのかな、という印象を受けたんですよね。
その後、星条さん主演の『FALSTAFF』、暁さん主演の『Arkadia』でバウヒロインがありましたが、2016年から2017年の間は大劇場公演の新公ヒロインはなく、こういった状況もあって、歌の上手な別格娘役の路線にいってしまうのかなぁ、と思った時期もありました。
『カンパニー』新公ヒロイン後の快進撃
さくらちゃんを取り巻く状況が明らかに変わったと感じたのは、わたしの場合、ごく最近だったりします。
前回『1789』で大劇場の新公ヒロインをしたのが2015年。
龍真咲さんがトップだったころなので、だいぶ前のように感じます。
そして今年ですね。ふたたび『カンパニー』で新公ヒロインに。
でも、これだけで、さくらちゃんがトップ娘役の最有力候補に躍り出たっていう確信は、わたしは持てなかったですねぇ。。。
今考えてみると、さくらちゃんの快進撃はこのあたりから始まっていたんだろうと思うんですが。
もっとはっきりと、さくらちゃんに注目するようになったのは、『雨に唄えば』のキャシーで、トップの珠城さんの相手役に決まったときですね。
「あれ?!」というか、「おぉーっ!」というか。
ここでちょっと風向きが変わってきたのを感じました。「もしかして???」みたいな。
トップ娘役が視野に入ってきたような感じがしましたね。
ただ、このときは、月組さんが3つに分かれていて、かなり特殊な状況でしたよね。
愛希さんが、娘役なんだけど『愛聖女』で主演するっていう偉業をやってのけたこともあって、トップ娘役として珠城さんと一緒に公演に出るということがなかった。
そして、トップスターの珠城さんの相手役がさくらちゃんになり、海乃美月さんが『THE LAST PARTY』でヒロインのゼルダ役に。
このとき、『雨に唄えば』のキャシーが海乃さんで、『THE LAST PARTY』のゼルダがさくらちゃんっていう選択肢もあったと思うんですが、そうはなりませんでした。
この時点でわたしが思ったのは、ゼルダは過去に彩乃かなみさんとか紫城るいさんとか、その後トップ娘役さんになった方たちが演じた役で、大人っぽい役でもあったので、うみちゃんが選ばれたのもある意味納得で、キャシーに若手の娘役さんというのも、なんとなく「そういうものかなぁ」くらいに受け止めていました。
このときは、次期トップ娘役に関しては五分五分で、わからないと思っていましたね。
『エリザベート』の配役で、かなり可能性が濃厚に
個人的には、『エリザベート』の配役を見たときに、これはかなり、次期トップ娘役を射止める可能性が高まったような印象を受けました。
というのも、以前花組で明日海りおさん主演の『エリザベート』が上演されたとき、トップ娘役の蘭乃はなさんのサヨナラ公演だったわけですが、次のトップ娘役になった花乃まりあさんが、本公演で女官とエトワール、新人公演でエリザベートという配役だったんですよね。
今回のさくらちゃんも、全く同じ配役でした。
新人公演で『エリザベート』のタイトルロールを演じること自体、期待の娘役である証というか、重みのようなものがある気がします。
うみちゃんのヴィンディッシュ嬢は、花組のときは仙名さんが演じていましたが、このときの仙名さんは、トップ娘役候補という感じではなかったですしね。。。
というわけで、わたしはこの発表を見たときに、もしかしたら、と思うようになった気がします。
海乃さんもとてもいい娘役さんなので、発表されるまではわからないという気持ちもありましたが、今となっては、こう決まったのかぁ、という気持ちかな。。
さくらちゃんの歌に期待
個人的には、だいぶ前にブログにも書いたんですが、『うたごころ』というスカステの番組で、さくらちゃんが風間柚乃さんと一緒に歌っているのを聞いて感激したときから、トップ娘役になるかどうかはともかく、活躍してほしい娘役さんだなぁと思っていました。
ほんとうに上手だったんです。
あと、わりと丸顔っぽい雰囲気なのに、ちょっとツンとしたような感じだったり、大人っぽい感じだったりするところや、歌が抜群にうまいところが、だいぶ前に月組のトップ娘役だった、こだま愛さんに雰囲気が似ているなーとも感じました。
トップ娘役としてのお披露目となる『ON THE TOWN』も「珠玉のナンバーに彩られたミュージカル史にに残る名作」と紹介されていたので、歌の上手なさくらちゃんの活躍が期待できるのではないかと思います。
歌がうまいって、やっぱり大事だよなぁ、という気もするし。
余談ですが、トップ娘役さんって可愛いだけでもいろいろ言われるし、上手なだけでもいろいろ言われるし、どっちにしても結局いろいろ言われるっていう、大変な立場ですよねぇ。
あと、以前も書いたんですが、月組さんは、早乙女わかばさんと海乃美月さんがトップ娘役に近い位置にいると思っていた時期がとても長かったので、今回の爆上げというか、今年に入ってからの急展開に、まだついていけていない自分もいたりします。
でも、さくらちゃんのことは以前から注目していたし、これからも応援したいと思います!
それにしても最近は、今回のさくらちゃんだけでなく、星風まどかちゃんとか、若いトップ娘役さんが次々誕生していますね。
ヤングだな。←死語ですかね(笑)。
綺咲さんも、このあいだトップ娘役になったばっかりみたいな印象なのに、愛希さんが退団したら、仙名さんに次いでベテランなんですねぇ。
なんだか、いろいろびっくり。
さくらちゃんに関する過去記事はこちら。ちょっと今回書いたことと内容がかぶってますけど、よろしければどうぞ。